この記事では、家を買った後に支払う必要のある税金『固定資産税』について初心者目線で解説しています。
「固定資産税はいつ払うの?支払い方法は?」「金額の計算方法」など家の購入を検討時に学んだことをわかりやすくまとめてみました。
そもそも固定資産税とは?
そもそも固定資産税とは、どのような税金でしょうか?
固定資産には「土地」「家屋」「償却資産」などがありますが、今回家を買うことで関係があるのは「土地」と「家屋」になります。
固定資産税は、固定資産(土地と家屋)を1月1日時点で所有している人に納税義務が生じる税金です。
家を買ったら固定資産を持つことになるので、これまでより支払う税金が増えますということです。
固定資産税の金額はどう決まる?計算方法は?
毎年支払う必要のある固定資産税で、まず気になるのが支払う金額ですよね。
固定資産税は所有する固定資産の評価額に標準税率(1.4%)を掛け合わせて求められます。
その計算式は以下の通り。
また、この1.4%の他にも『都市計画税』として0.3%かかる地域もあります。
合計すると1.7%の税率になります。
『都市計画税』は市街地の場合などの時のみにかかる税金で、今回は該当地域ではないものとして計算していきます。
具体的な金額を計算する場合には「土地」と「建物」を別々に計算します。
「土地」の固定資産税の計算方法(1,000万円の土地の場合)
1,000万円で購入した「土地」の場合、まずは土地の評価額を確認します。
正確な土地の評価額は「資産税課」などで確認しますが、一般的には購入金額の60%から70%程になるようです。
今回は60%であったとして、土地の評価額は600万円で計算してみます。
600万円の1.4%ですから、84,000円(1年分)となりますが『*住宅用地特例』という税金が軽減される特例がありますので、84,000円を更に6分の1(敷地が200平方メートル以下の場合)にし14,000円。
1,000万円で購入した土地の場合、年間14,000円が「土地」の固定資産税ということになります。
『*住宅用地特例』とは?
『*住宅用地特例』は住宅用地の場合、税金が軽減される制度で
となります。
『住宅用地特例』は「土地」の減税措置ですので「建物」の固定資産税とは関係がありませんのでご注意下さい。
「建物」の固定資産税の計算方法(1,000万円の建物の場合)
1,000万円で購入した新築の「建物」の場合、まずは建物の評価額を確認します。
建物の評価額も購入時には、購入金額の60%から70%程になるようです。
今回は購入時の評価額が60%であったとして、建物の評価額は600万円で計算してみます。
600万円の1.4%ですから84,000円(1年分)となりますが、新築の建物の場合”3年間は固定資産税が半額になる特例”がありますので、84,000円の半額で42,000円。
1,000万円で購入した土地の場合、年間42,000円が「建物」の固定資産税(新築から3年間のみ)ということになります。
4年目からは特例がなくなり年間84,000円に戻りますが、建物は老朽化するため評価額は年々下がっていきます(3年に1回見直される)ので、合わせて固定資産税の支払額も減少していきます。
今回の場合の年間負担額(土地1,000万円、建物1,000万円)
今回は土地1,000万円、建物1,000万円で購入した場合で計算しました。
この場合の年間の固定資産税の負担額は新築から3年目までが、土地14,000円、建物42,000円で年間66,000円。
4年目以降は、土地14,000円、建物84,000円以下で年間96,000円以下(建物の固定資産税が下がるため)となります。
このような仕組みのため、新築後4年-6年の間くらいの固定資産税の負担が最も大きくなります。
今回は一般的な税率で計算しましたが、固定資産税は市町村ごとに税率が違うことがありますので、正確な『固定資産税』を知りたい場合は、区役所や市役所にある「固定資産税課」に問い合わせをしてみるのが良いと思います。
固定資産税はいつ払うの?支払い方法は?
固定資産税の納税通知書が届くのは、毎年4月から6月の間です。
いつ支払うか?は各市町村の条例によって決まりますので、お住まいの市町村ごとに異なります。
ただ、月末が納期限となっている市町村が多く、月初に納税通知書が届くというのが一般的なようです。
固定資産税の支払い方法は?
固定資産税の支払い方法についても市町村ごとに異なり、一般的には年4回(4月,7月,11月,翌年2月)の分納となりますが、一括払いができる市町村もあります。
納付方法には以下のようなものがあります。
納付方法の選択肢は、他の税金と同じようなものですね。
ざっくり固定資産税の金額の目安を知りたい場合
「計算が面倒くさい!大体の目安だけ知りたい!」という方は下記の計算をお試し下さい。
『建物+土地購入費の0.4%』で最初の3年間の固定資産税(1年毎の金額)がざっくり計算できます。
建物と土地の合計が2,000万円の物件ですと、2000万円の0.4%は80,000円になりますので、今回計算した66,000円と結構近い数字になりました。
まとめ
- 固定資産税は固定資産(土地と家屋)を1月1日時点で所有している人に納税義務が生じる税金。
- 固定資産税の納税通知書が届くのは、毎年4月から6月の間。
- 支払い方法は市町村ごとに異なり一般的には年4回(4月,7月,11月,翌年2月)の分納だが、一括払いができる市町村もあり。
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