この記事ではCloudflare(クラウドフレア)をWordPressサイトで利用する際のメリットとデメリットをまとめています。
メリット(良いところ)
ここではCloudflareを利用するメリットを紹介しています。
簡単に導入できる
Cloudflareの導入は本当に簡単で『Cloudflare』にて無料アカウントを作成した後、サイトを登録し、利用中のドメイン管理サービスでネームサーバの変更を行うという流れです。
導入方法の詳細は下記の記事にまとめています。
「DNSレコード」などの聞き慣れない言葉が出てきて一瞬怯むかもしれにゃいけど、やること自体は超簡単♪ 調べながらでも5~10分あれば導入できたにゃ!
日本語にも対応
Cloudflareのダッシュボード(各種設定画面)は日本語に対応しており、英語を翻訳するという手間がかかりません。
無料で使える
2021年現在では様々なCDNサービスを選択することができますが、無料で使えるサービスは数える程しかありません。
Cloudflareは導入も簡単ですが、やめる時もネームサーバの設定を元に戻した後、CloudFlareからサイト情報を削除するだけですので、気軽に試すことができます。
サイトの表示速度が早くなる
CDNを利用する一番のメリットはサイトの表示速度が早くなることです。
CDNを利用すると契約しているレンタルサーバからではなく、サイトにアクセスしたユーザーから物理的に最も近いCDNのキャッシュサーバを通じてコンテンツが配信される為、タイムラグが少なくなりサイトが高速化します。
最初はCDNのサーバがレンタルサーバ等にコンテンツ(記事や画像等)を取りにいきますが、2回目以降はCDNのサーバにキャッシュ(コピー)されたコンテンツをユーザーに配信する仕組みです。
通常は【スマホ・PC→レンタルサーバ】となっているところを【スマホ・PC→CDN(Cloudflare)→レンタルサーバ】とします。
SEOに効果的
サイトの表示速度が早くなるだけでもSEO的に有利ですが、すぐにページが表示されるサイトは他の記事も読んでもらえる可能性が高くなり、回遊率の改善にも繋がります。結果Googleに評価されやすくなり、検索順位の向上も期待できます。
レンタルサーバへの負荷を軽減できる
CDNを利用するとサーバに負荷がかかりやすいコンテンツ配信をレンタルサーバからではなく、CDNのサーバから行うことができます。
レンタルサーバへの負荷が軽減されますので、ある程度アクセスのあるサイトでも安価なプランで対応できるようになり、サイトの管理コストを下げることができます♪
WordPressで作ったサイトはデータベースリクエストやPHP処理の負荷が高いので、PHPにより生成されるページのHTMLをキャッシュすることができれば、サーバのCPU負荷を大きく下げることができます。
DDoS攻撃への対策ができる
CDNはレンタルサーバの前に設置されますので、複数のコンピュータから大量の負荷をかける「DDoS攻撃」を受けた時に盾の役割をしてくれます。
デメリット(悪いところ)
ここではCloudflareを利用した時のデメリットを紹介しています。
Cloudflareが落ちるとサイトが見れなくなる
Cloudflareの利用を開始した時点で、サイトは全てCloudflare経由で表示されることとなります。
そのため、Cloudflareに障害が発生した場合、利用しているレンタルサーバ等が正常に動作していてもサイトを表示できなくなります。
キャッシュルールの設定をする必要がある
デフォルトの状態でも利用できるCloudflareですが、WordPress等で利用する場合には【最適なページルール(Page Rules)設定】をしないと「キャッシュ事故」に繋がる可能性があります。
たとえば、WordPressにログインした状態でサイトを見た時にキャッシュされてしまうと「管理メニュー(ページの上部に表示されるメニュー)」や「非公開記事」「編集」ボタンなどが、ユーザーに表示されてしまう可能性があります。
管理メニューにはログインに必要な【ユーザー名】が表示されていますし、ログアウトのボタンを押されてしまうと【ログインページのURL】まで知られてしまいますので大変危険です。
下記のページにWordPressサイトでCloudflareを使う時に最適なページルール(Page Rules)設定をまとめていますので、ご確認ください。
部分的にキャッシュさせると遅くなる
上記リンクの最適なページルールでは、全てのファイルをキャッシュするように設定しています。
ユーザーに表示することがない「管理画面」などをキャッシュ対象から外すことは問題ないのですが、一部のファイルをキャッシュすることができないサイトでCloudflareを使用すると遅くなる可能性があります。
全ファイルをキャッシュしない場合、毎回Cloudflareを経由してレンタルサーバ等へキャッシュできないファイルを取りに行くことになるため遅くなります。無駄な経路が増えてしまうということです。
キャッシュを削除する手間が増える
サイトの更新をすぐに反映させたい時には、Cloudflareの管理画面から手動でキャッシュを削除する必要があります。頻繁に情報を更新するサイトの場合、結構な手間になります。
サポートがない
有料プランには【メール・チャット・電話】でのサポートが用意されていますが、無料プランの場合は直接問い合わせをする方法がありません。
「専用のコミュニティ」に質問することは可能ですが、回答が得られるかはわかりませんし、英語での利用となります。
Cloudflareのメリットとデメリット まとめ
今回はCloudflareのメリットとデメリットをまとめて紹介しました。主なメリット・デメリットは下記の通りです。
ネット情報を見ながらCloudflareに登録すると本当に約5分で利用開始できましたが「キャッシュの働き」や「知らない専門用語」などが気にかかり、安心して利用できるまでには2~3時間かかりました…。
(やめ方)
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