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国民健康保険料を口座振替で納付している人が別市町村へ引越しをするとどうなる?

国民健康保険料を口座振替 個人事業主向け記事
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この記事では、国民健康保険料を口座振替で納付している人が引越しをした場合の手続き方法などを書いています。

「新しい役場でもう一度口座振替の手続きは必要?」「保険料が重複することがある?」など、他の市町村へ引越しする場合について注意すべき点などをわかりやすくまとめました。

上記関連記事は「国民健康保険の免除申請に行った時の詳細」を書いたものです。

こちらは「住民税を口座振替で納付している人が引越しをした場合の手続き方法」をまとめたものです。

こちらは「各種税金の免除申請を行う期間」をまとめた記事です。

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国民健康保険料を口座振替で納付している人が引越し時にする手続き

ここでは、国民健康保険料を口座振替で納付している人が「引越し時にする手続き」と「手続きに必要なもの」をまとめています。

わかりやすいように「引越し”前”の役場ですること」と「引越し”後”の役場ですること」を分けて解説します。

引越し前の役場でする手続き

こちらは「引越し”前”の役場ですること」です。

「転出届」を提出後、国民健康保険「資格喪失」手続き

手続きに必要なもの

  1. 国民健康保険証
  2. 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  3. 印鑑

手続きの流れ

  1. 役場の『住民課』で、転出手続きを行う。
  2. 『健康保険課(国保資格課)』へ行き、健康保険証を返還するとともに保険料の精算を行う。
    ※住んでいる市町村が変わると、国民健康保険の資格が一旦喪失します。

手続き自体はとても簡単で本人確認書類を職員の方に見せた後、書類2枚(転出届と国民健康保険の資格喪失届)を書くだけです。[手続きにかかる時間約10分(待ち時間を除く)]

口座振替の手続きについては、新しい役場でのみ行いますので、引越し前の役場でやらなければいけないことはありません。

ちなみにマイナンバーカードをお持ちの方は、通常発行される「転出証明書」は発行されません。

代わりにマイナンバーカードの暗証番号(数字4桁のものと英数字6桁のもの)が必要になりますので、用意しておいたほうがスムーズです。

引越し後の役場でする手続き

こちらは「引越し”後”の役場ですること」です。

「転入届」を提出後、国民健康保険「加入」手続き

※国保加入手続きの期限は、転入日から『14日』以内です。

手続きに必要なもの

  1. 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  2. 印鑑
  3. 転出証明書(*マイナンバーカードをお持ちの方は不要[代わりにマイナンバーカードの暗証番号が必要]です。)
  4. キャッシュカード(口座振替に使用する口座情報)
    窓口でキャッシュカードを機械に通し登録手続きを行いますので、カードは必ず必要です。
    その際、キャッシュカードの暗証番号も入力しますので、事前に確認しておきましょう。

手続きの流れ

  1. 新しい役場の『住民課』で転入手続きを行う。
  2. 『健康保険課(国保資格課)』へ行き、国民健康保険の資格取得(適用開始)手続きを行う。
    ※旧役場で喪失した国民健康保険の資格を、新しい役場で再取得します。
  3. 国民健康保険の資格取得手続き完了後、同じ窓口で『国民健康保険料の口座振替納付手続き』を行う。

引越し後の役場でする手続きは住所や名前を何度も書かされたりと面倒ですが、やること自体は身分証の提示後、書類3枚(転入届、国民健康保険の資格取得届、口座振替受付申込書[Pay-easy等])を書くだけです。

[手続きにかかる時間約20分(待ち時間を除く)]

注意が必要なのが、新しい役所の人は国民健康保険料をこれまで口座振替にしていたことを知りませんので、自分から新しい市町村でも口座振替したいことを伝えなければならない点です。

自動的に引継はされず、新しい役場でもう一度口座振替の手続きが必要です。

引っ越しをした時役場では色々な手続きをしますが、国民健康保険については上記のような手続きをします。

保険料が重複することがある?

国民健康保険料は毎年4月から翌年3月までの1年度分を、*6月から翌年3月までの全10期で支払うことになっています。(*期間は市町村によって少し異なる場合あり)

そして、毎月末日時点で加入している市町村で1か月分の保険料が発生します。

ですので、例えば5月に引っ越しした場合『引越し前の市町村では、4月分のみの保険料が発生』し『引越し後の新しい市町村では、5月分以降の保険料が発生』します。

その後、6月初旬から中旬に「納税(納付)通知書」が届いた後に支払い(口座振替[20日以降])が始まるのですが、保険料の発生と支払月のズレがあるために「6月になって、突然前後両方の役場から請求が来た!重複請求だ!」と勘違いしてしまう人が多くいらっしゃるようです

このことから「国民健康保険料は重複することがよくあるので注意しなければ」と思っている方も多いですが、実際には前後両方の役場から届く「納税(納付)通知書」を見れば、正しい請求であることに気づくケースがほとんどだそうです。

ただ極稀に本当に重複請求されることもありますので、しっかりと「納税(納付)通知書」を確認するように心掛けましょう。

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国民健康保険料を口座振替で納付している人の引越し まとめ

今回は『国民健康保険料を口座振替で納付している人が別市町村へ引越しをするとどうなる?』ということで、国民健康保険の引越し手続きについてをまとめてみました。

色々と書いてきましたが、要点だけをまとめたものが下記になります。

  • 事前に用意する必要があるものは「国民健康保険証」「本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)」「印鑑」「キャッシュカード(口座振替に使用する口座情報)」「マイナンバーカードとキャッシュカードの暗証番号」。
  • 手続きの流れは、旧役場で「転出届&保険の資格喪失手続き」を行い、新役場で「転入届&保険の加入手続き」と「国民健康保険料の口座振替納付手続き」を行う。
  • 口座振替は自動的に引継はされず、新しい役場でもう一度口座振替の手続きが必要
  • 今回ご紹介した手続きにかかる時間は、待ち時間を除き約30分程度。
  • 国民健康保険料が重複請求されることは稀にあるが、6月初旬から中旬に前後両方の役場から届く「納税(納付)通知書」を確認すると正しい請求であることが確認できるケースがほとんど。
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