ゆうちょ銀行から『お取引目的等の確認のお願い』という書面が同封された封筒が、2020年5月頃から徐々に届いているようです。
マネー・ロンダリングを防止するため、口座の利用目的を確認させて頂くといった内容なのですが、同時に「職業」や「年収」「勤務先」といった多くの個人情報の提出が求められます。
回答期限も書類が手元に届いてから一ヶ月程度と短く【期限内に回答がなければ、口座の取引を制限する場合がある】という文言が記載されていることから「詐欺ではないか?」という声がSNS上などで多数あがっています。
この記事では『お取引目的等の確認のお願い』が詐欺かどうかの検証結果を書いています。
過度な個人情報の要求に加えて、短い回答期限と口座の取引制限。確かに詐欺っぽいなぁ…。
回答する前に詐欺かどうか調べてみるにゃ!
『お取引目的等の確認のお願い』は詐欺ではない
結論から言うと『お取引目的等の確認のお願い』は詐欺ではありません。
ここからは、なぜ「詐欺ではない」と言えるのかを簡単にご説明していきます。
まず『お取引目的等の確認のお願い』の下部に記載されている「お客さま情報ご申告サイト」のURL
の先頭部分を見てみると、下記のようなURLになっています。
このURLをクリックすると『ゆうちょ銀行ホームページ』のトップページが表示されます。
念の為、上記URLの横にある鍵のマークをクリックしてみると「このサイトとの接続は安全です。」という文字と一緒に「認証局:DigiCert Inc」という表記も確認できます。
「DigiCert Inc」はアメリカのデジタル証明書を運営する企業で、WikipediaやFacebookなども利用している電子証明書ですので、怪しいサイトは認証を受けることができません。
ですので、先程の『ゆうちょ銀行ホームページ』は偽サイトでないと判断できます。
このことから『お取引目的等の確認のお願い』に記載されているURLは『ゆうちょ銀行ホームページ』と同じドメイン内(jp-bank.japanpost.jp)にあるページのURLですので、本物である=詐欺ではないと判断できます。
まとめ
今回は内容が怪しすぎると話題になった、ゆうちょ銀行の『お取引目的等の確認のお願い』が詐欺ではないことを検証しました。
ゆうちょ銀行の口座を開設して15年以上が経ちますが、今回のような確認が届いたのは初めてのことです。
もう少し内容を工夫すれば、こんなに怪しまれることはなかったと思うのですが、今回のことが原因で口座の解約を検討している方もいらっしゃるとのことで、多くの方の信頼を失うこととなりました。
ネット回答用のサイトはMac非対応…。もう少し頑張って欲しいZE。
ログインする時のID・パスワードに「O(オー)」は小文字も大文字も使われていないらしいにゃ。だから丸は全部「0(ゼロ)」でOKだにゃ!
PCまたはスマートフォンから「ゆうちょ銀行 お客さま情報ご申告サイト」にアクセスし『お取引目的等の確認のお願い』に回答する方法は下記記事にまとめています。
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